表面に薄く焼き色がついたしっとりとしたカステラ風の生地は、ほのかに香ばしく甘い香り。
その「どら焼き」のもつ、ホッと和む優しいお味は、子供から大人までどの世代にも人気の和菓子の一つです!
ドラえもんも好きなのもうなずけます(笑)
これから、東京都内のどら焼きが最高に美味しい和菓子屋さんを紹介していきます。
ここで紹介するお店のどら焼きはどれも絶品なので、是非参考にしてくださいね!
お店の紹介の前に「どら焼き」について説明したいと思います。
和菓子の代表格、「どら焼き」とは?
その発祥については諸説があって、「いつ」、「どこで」がはっきりしていません。
そんな中、有力な説としては『銅鑼に似ている色と形だから』や『銅鑼を熱して、どら焼きを焼いたから』といわれています。
そして、現在のような「2枚の生地であんこを挟むようになった」のは、大正時代からだといわれています。
また、関西では「どら焼き」を「三笠」と呼ぶところもあり、今川焼きを「大判焼き」と呼ぶのと似ているのも興味深いですね。
大正から続く上野広小路の老舗和菓子店 「うさぎや」
こちらのお店は、東十条の「草月」さん、浅草の「亀十」さんとともに【東京三大どらやき】に数えられる名店です。
食べログの【東京】×【和菓子】ランキングで堂々の「1位」に位置し、また【食べログ スイーツTOKYO 百名店 2019】に選出されています。(2020年2月13日現在)
・どらやきを食べて
大きさは標準的などらやきと比較して、気持ち大きめになっています。
お値段は205円(税込)で、賞味期限は2日です。
ふんわりとした生地にはレンゲの蜂蜜を使っており、ゆるい甘さがあり、お餅のような少しひきがあるのが特徴的でした。
この食感が和菓子らしさを表現しているようです。
どらやきはこんな感じに箱に入っています。
中のあんこは十勝産の小豆を使用したつぶあんとなっており、柔らかくなるように炊かれていて、その甘みは控えめで上品でした。
食べた時の皮と餡の一体感は半端なく素晴らしいもので、口当たりがとても軽く、今回食べたどら焼きの中で『最もシンプル』でしたね。
「うさぎや」さんの歴史、場所、営業時間などについて
・お店の歴史について
1913年(大正2年)に、初代創業者である「谷口 喜作」氏が現在の場所に開店しました。
創業当初、菓子折のひとつひとつに入れていた 「うさぎやは素人の菓子屋也」と始まる口上には、『素人なるが故に材料は最上のものを選び、 味を専一に、価格は廉価に、容器は廃物利用を心掛け』と、営業方針を述べています。
そして、現在もこれを守り営業していることから多くの人々に長年愛されています。
店名の由来は、初代店主が『卯(うさぎ)年生まれ』であったことによるんだそうです。
・お店へのアクセスについて
JR山手線、京浜東北線「御徒町駅」から歩いて7分程度、もしくは都営大江戸線「上野御徒町」駅から歩いて3分ぐらいの場所にあります。
・お店の住所、営業時間、定休日など
店名:うさぎや
住所:東京都台東区上野1-10-10
営業時間:9:00~18:00
定休日:水曜日
電話番号:03-3831-6195
公式HP:http://www.ueno-usagiya.jp/
浅草雷門の近くの老舗和菓子司 「亀十」
こちらのお店も「うさぎや」さんと同じく、【東京三大どらやき】に数えられます。
食べログの【東京】×【和菓子】ランキングで「4位」に位置し、また【食べログ スイーツTOKYO 百名店 2019】に選出されています。(2020年2月13日現在)
・松風を食べて
どら焼きは売り切れていたので、松風をいただきました。
やはり、どら焼きを手に入れるなら早くお店に伺うのがよさそうです。
沖縄産の黒糖を使った生地を蒸して、餡子を包み込んだ和菓子です。
お値段は、260円(税込)で、賞味期限は3日間となっています。
生地の表面が『松の木の幹に見える』ことから「松風」と命名されたそうです。
確かに松の木の幹に見えますよね。
「松風」はこのような感じで、箱に入っています。
包み袋を取ると、黒糖の香しくも甘味のあるにおいがしてきました!
生地の食感は蒸してあることから、ふんわりもちっとして、蒸しパンのようでありつつもカステラのようでした。
北海道産の小豆を丁寧に煮たこし餡は、甘みは控えめで、小豆の食感がしっかりと感じられるもの。
生地の黒糖の風味を引き立てるために敢えて、その量を少なくしているのではと思います。
食べた時の粒あんの甘さに、それに黒糖の香りのある蒸しパン生地により『新感覚の和菓子』ですね。
これは老若男女問わず、人気がありますね!
「亀十」さんの歴史、場所、営業時間などについて
・お店の歴史について
大正末期の創業以来、和菓子を90年以上作り続けている老舗の和菓子舗です。
どら焼きをはじめ、もなかや羊羹など、取り扱う和菓子は全て手作りということから賞味期限は短いので、注意が必要です。
店名の由来は『亀は万年と言われるように着実に前に進むこと』と、『十という文字がめでたいという縁起を担ぐこと』からきています。
・ お店へのアクセスについて
都営浅草線「浅草駅」のA4出口から徒歩3分。
もしくは、東京メトロ銀座線「浅草駅」の2番出口から徒歩1分です。
駅から徒歩数分ということで、比較的伺いやすいです。
雷門交差点付近、雷門の目の前にお店があります。
・お店の住所、営業時間、定休日などについて
店名:亀十
住所:東京都台東区雷門2-18-11
営業時間:10:00~19:00
定休日:不定休
電話番号:03-3841-2210
東京三大どらやきで唯一、黒糖のどら焼きをつくる東十条の老舗和菓子店「黒松本舗 草月」
こちらのお店も、先述の上野「うさぎや」さん、浅草「亀十」さんとともに【東京三大どらやき】に数えられる名店ですね。
食べログの【東京】×【和菓子】ランキングで「7位」に位置し、また【食べログ スイーツTOKYO 百名店 2019】に選出されています。(2020年2月13日現在)
・黒松どら焼きを食べて
お値段は、120円(税別)で、賞味期限は2~3日間(3月から11月)、3~5日間(12月から2月)と季節によってお日保ちする日が異なっているので、ご注意ください。
「黒松」という名前の由来は『焼き模様が松の木の幹に似ている』ことからだそうです。
「黒松どら焼きはこのように箱に入っています。
目を引くような虎模様の皮には黒砂糖と蜂蜜を練りこんであります。
黒砂糖の風味により、上品な甘さがあります。
その食感はどら焼きなのにふわっと軽くて、パンケーキのような仕上がりでした。
生地に挟まれたあんこは、上質な北海道十勝産小豆を使用した小倉あんです。
柔らかく炊かれていて甘みは控えめで、上品な味わいになっていました。
食べた時の粒あんの甘さに、それに黒糖の香りや旨みが加わって『新感覚のどら焼き』でした。
「黒松本舗 草月」 さんの歴史、場所、営業時間などについて
・お店の歴史について
1930年(昭和5年)の創業以来、『添加物は使用せず、全国から厳選して取り寄せた素材を最大限に活かして』、約八十年間以上にわたって、お菓子づくりをされています。
店内には、テレビの料理の鉄人で審査員をされていた料理研究家「岸 朝子」さん直筆の「黒松はおいしゅうございます」と書かれた額縁も飾ってあることから、専門家の方からも評価の高い和菓子舗。
・お店へのアクセスについて
JR京浜東北線「東十条駅」の南口を出て、 坂下角そば1分のところにお店があります。
またはJR埼京線「十条駅」から徒歩約10分です。
・「黒松本舗 草月」さんの住所、営業時間、定休日などについて
店名:黒松本舗 草月
住所:東京都北区東十条2-15-16
営業時間:9:00~19:00
定休日:火曜日(繁忙期により変動がありますので、詳細は公式HPをご覧ください)
電話番号:03-3914-7530
公式HP:http://www.sogetsu.co.jp/
池袋の雑多感の中にある和菓子店 「すずめや」
こちらのお店は池袋の駅前から少し離れたところにあり、食べログの【東京】×【和菓子】ランキングで「3位」に位置し、また【食べログ スイーツTOKYO 百名店 2019】に選出されています。(2020年2月13日現在)
・どらやきを食べて
はちみつを練りこんだ皮で、粒あんを包み込んだ和菓子です。
お値段は、200円(税込)です。
どらやきの外観は「上野 うさぎや」さんのどら焼きに似ていて、少し小さくしたような感じになっています。
生地自体は「うさぎや」さんの『お餅のようなモチっと、弾力のあるもの』と比較して、『ふわっと軽い仕上がり』ですね。
その甘さははちみつの優しい風味で、「うさぎや」さんと同程度といった感じです。
粒餡は、小豆の食感がしっかりとあって、甘さの効いたものでした。
「すずめや」さんの場所、営業時間などについて
・お店へのアクセスについて
鉄道各線「池袋駅」から出て、南駅袋公園の近くにお店があります。
駅の東口を出て、明治通りを南に下って、南池袋一丁目交差点の手前、ジュンク堂とスターバックスの間の通りを入って、二筋目を左に曲がって少し進んだところです。
・ご予約などについて
御予約の受付時間は前日の3時まででお願いします。
お引き取り時間は平日が17時までで、土曜日は15時までとなります。
予約分は限りがあるので、早めにご注文をしてください。
・「すずめや」さんの住所、営業時間、定休日などについて
店名:すすめや
住所:東京都豊島区南池袋2-18-5
営業時間:10:00~売り切れまで
定休日:日曜・祝日
電話番号:03-5391-0196
公式HP: http:/www.d-suzumeya.com/index.html
公式ブログ:https://dsuzumeya.exblog.jp/
販売されている和菓子について
・通年のおしなもの
・どらやき(粒餡) 1個あたり200円
・最中(粒餡、ごまくるみ餡) 2種1組が200円
・茶玉(粒餡の乾菓子) 6粒が300円
茶玉は湿気に弱いため、天候によって製造できないことがあります。
・季節のおしなもの
・うぐいす餅 1個、200円 (1/6~2/8)
・糀まんじゅう 1個、180円 (1/6~2/8)
・練切 花衣 1個、200円 (1/6~2/8)
・桜餅 1個、200円 (2/12~4月上旬 )
・練切 春の陽 1個、200円 (2/12~ )
・練切 もも 1個、200円 (2/12~)
・ぼたもち 4個、500円 (3/2~4月上旬)
和菓子は季節に移り替わりが見た目で感じられて、楽しいですね。
ここで紹介したお店のどら焼きはどれも絶品なので、是非食べてみてください!
どのお店もどら焼きの生地や餡子にこだわりを持っておられ、そのどれもが美味しいです。
これからももっと新規開拓を行って、どんどん皆さんにご紹介していきますので、是非参考にして食べてみてください!