【住みやすい街No.1】の吉祥寺のお隣りで、休日に街歩きを楽しむ人も増えている街、西荻窪。
以前からこの街には、「アテスウェイ(a tes souhaits!)」さんという圧倒的存在であるパティスリーがあります。
そんな中、近年、新しいカフェやパティスリーの出店が続いています。
例えば、「パティスリー・ヒロヤ・ミナミサワ(Patisserie Hiroya Minamisawa)」さん(2016年10月オープン)、「パティスリー ロータス(Patisserie Lotus)」さん(2017年8月3日)、「パティスリー レリアン (’patisserie.leslines)」さん(2018年10月25日オープン)などがあげられます。
ほぼ、毎年のようにオープンされています。
今回は2019年1月に開店された「パティスリーホソコシ(Patisserie Hosokoshi)」さんをご紹介します。
「パティスリーホソコシ(Patisserie Hosokoshi)」さんのケーキ
シャンティ・フレーズ、いわゆるショートケーキをはじめ、色とりどりのケーキがあります。
レギュラーのモンブランのほかに和栗のみを使用したモンブランもありましたよ。
これだけ、たくさんのケーキがあれば、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
「レンヌ」 600円(税別)
自家製ローストヘーゼルナッツのダックワーズ
ビターなクレームブリュレショコラと塩キャラメル
カカオ分41%のミルクチョコレートムース
キャラメルコーティング
お値段は600円(税別)で、お店のスペシャリテです。
甘党が選ぶ「THE BEST OF PATISSERIE 2019」に選出
『スイーツを語らせたら右に出るものはいない』、という方々が2019年、最も美味しいケーキが食べられるお店ということで、第3位に見事選ばれました。
そして、お店のスペシャリテであるこちらのケーキをいただきました。
・スペシャリテである理由
「細越」シェフがフランスでの修行で半分以上を過ごした街である「レンヌ」からこの名前がついています。
この街があるブルターニュ地方は、クイニーアマンや塩キャラメルの発祥の地でもあります。
ここで、ゲランドの塩が効いたお菓子を食べた時の感動が忘れられないとのことで、塩キャラメルを使うことにされ、「レンヌ」という名前をつけられました。
また、キャラメルの扱い方について、尊敬されている「ローラン・ル・ダニエル」氏からその奥義を学ばれたとのこと。
ダックワーズ生地には、ローストしたヘーゼルナッツを自家粉砕して使用。
塩キャラメルの上に初摘み塩をプラスして奥行きをつけています。
・レンヌの断面、構成について
構成:(周囲)キャラメルソース+クレームブリュレショコラ+塩キャラメル+ダックワーズ生地(下)
・レンヌを食べての感想
ケーキの主役となっているのは、ほろ苦さが目立つキャラメルソースと中の塩キャラメルです。
この塩キャラメルがかなり強めの塩気となっていて、キャラメルやショコラのビターさを引き立てて、よりそれぞれの部分の風味が強く感じられます。
そして、水分を吸っているダックワーズ生地はしっとりで、またローストナッツの香ばしさとコリコリとした食感が楽しいです。
キャラメルのほろ苦さやビターなチョコレートが好きな方は、美味しいと感じられるケーキになっていると思います。
「モンブラン」 550円(税別)
しっとりサクサクのタルト
甘さを控えた生クリームに濃厚な風味のフランス産マロンクリーム
・モンブランの断面、構成について
構成:(周囲)マロンクリーム+生クリーム+タルト生地(底)
・モンブランを食べての感想
周囲に絞られたマロンクリームは、ねっとりとしているため、口の中で、マロンの風味が長く残ります。
しかしながら、クドさがないので、生クリームやタルトの良さをかき消していないのがポイント。
生クリームは甘さが控えめになっているため、マロンクリームを引き立る感じ。
そして、タルト生地については、外側はサク、中はしっとりとします。
この点が一般的なタルトと異なるところで、マロンクリームと相性が良かったですね。
いかにして、マロンを満足に味わえるのかをよく考えられたモンブランです!
モンブランらしいモンブランを味わいたいという人にピッタリですね。
「ピラミッド」 500円(税別)
小麦粉不使用の口どけのよいダックワーズ生地とフランボワーズ風味のガナッシュを12層に構築。
ルビーチョコレートコーティング。
濃厚かつフルーティなチョコレートケーキ。
「細越」シェフのおすすめのケーキです!
・ピラミッドの側面、構成について
構成:ルビーチョコレート+フランボワーズのガナッシュ、アーモンドのダックワーズ
・ピラミッドを食べての感想
ガナッシュのカカオ色とルビーチョコレートの色味そして、この外観に惹かれて、購入しました。
外側にコーティングされているルビーチョコレートはかすかに果物に近い味わいになっており、これがチョコレートを引き立てています。
また、混ぜ込まれたローストアーモンドの食感もアクセント。
ガナッシュはねっとりとしており、カカオのビターな味わいで、その中にフランボワーズの酸味が強く出ています。
アーモンドのダックワーズはしっとりとして、小麦粉が使われていないので、くちどけが良く、すーっと溶けていくような感じ。
これは、一つ一つを食べるのではなく、全てを一度に食べて、その味のマリアージュを体感したいです。
チョコレートのビターな風味が主役かなと思いきや、フランボワーズの酸味の主張が強いケーキであるので、フランボワーズがお好きな方には食べてもらいたいですね!
「パティスリーホソコシ(Patisserie Hosokoshi)」さんの焼き菓子
サブレなどの焼き菓子です。
こちらは、マカロン、ガトーショコラ、ケークなどパウンドケーキが並んでいました。
「フィナンシェ」
バターとアーモンドを贅沢に使用した焼き菓子の定番で、スペシャリテです。
原材料名は、卵白、バター、砂糖、小麦粉、アーモンド、トレハロース、転化糖、食塩
・フィナンシェを食べての感想
袋から取り出すといきなりアーモンドの香りがしてきて、楽しい気分にさせてくれます。
しっとり生地を食べると、バターの深くリッチな味わいとともに、とても香ばしいアーモンドの風味が口の中に広がり、食べていて幸せな感じになってきました。
高級感たっぷりのフィナンシェ、嫌いな人はいないでしょう!
「ソレイユ・バニーユ」
原材料は、卵、バターコンパウンド、小麦粉、砂糖、ラム酒、食塩、ベーキングパウダー、バニラ香料
・ソレイユ・バニーユを食べての感想
フィナンシェと同様に、バターの香りが食欲を掻き立ててくれていました。
生地の食感は、フィナンシェと異なって、しっとりではなくどちらかというとふんわりとしています。
風味はバターが強く、原材料にはラム酒やバニラ香料を使っているとのことですが、あまり感じられずでした。
大きさが結構あるので、食べ応えがありますね。
「ソレイユ・ショコラ」
チョコレートを使い、チョコチップをトッピングした焼き菓子です。
原材料は、卵、バターコンパウンド、小麦粉、砂糖、カカオマス、ラム酒、食塩、ベーキングパウダー、バニラ香料
使われているものは、ほぼソレイユ・バニーユと同じもので、違うのはカカオマスぐらいです。
・ソレイユ・ショコラを食べての感想
食感自体は、ソレイユ・バニーユを同じく、ふんわりしています。
違う点は、生地からカカオのビターな風味が感じられるところです。
また、生地にトッピングされているチョコチップのコリコリとした食感と少しの甘みがアクセントになって、美味しいですね。
こちらは、甘みよりも苦みの方が主役となっていて、ほかのスイーツとの食べ合わせしやすいです!
「サブレ・ノワゼット」 150円(税込)
皮付きのヘーゼルナッツを使用することで、香りを最大限に閉じ込めたサブレ。(商品説明より)
原材料は、小麦粉、バター、砂糖、ヘーゼルナッツ、卵、食塩
・サブレ・ノワゼットを食べての感想
ヘーゼルナッツは大きめの粒が使われていて、コリコリとした食感が十分に味わえます。
サブレはサクサクとして、甘みとともに優しいバターの味がヘーゼルナッツとよく合っていました。
やはり、ナッツとクッキーがベストコンビですね!
「ディアマン・ショコラ」 120円(税込)
こだわりのカカオマスを使用し、少量の食塩でカカオの風味を引き立たせました。(商品説明より)
原材料は、バター、小麦粉、アーモンド、カカオ、牛乳、食塩
写真から分かるように周囲には大粒の食塩がトッピングされています。
・ディアマン・ショコラを食べての感想
生地はサクサクで、同時にカカオの奥深い味になっています。
そこに周囲の食塩の塩味がより苦みを引き立ててくれていて、以外に食べやすいものになっています。
これは、カカオの苦みが主役となっているので、甘いものが少し苦手な方でも食べやすいです!
「パティスリーホソコシ(Patisserie Hosokoshi)」さんについて
2019年1月9日にオープンし、まだ、1年以内にも関わらず、スイーツ好きの間で話題となっているパティスリーです。
「パリ・アルパジョンコンクール・ショコラ部門」で優勝され、「東京都洋菓子協会技術指導員」を務められている「細越 誠」さんがオーナーパティシエを務められています。
・「細越 誠」シェフについて
1999年に、「エコール 辻 東京」を卒業後、フランス伝統菓子の名店である「パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウ(PATISSERIE DU CHEF FUJIU)」(高幡不動)で「藤生 義治」シェフのもとで修行されました。
その後、フランスにおいて、グラシエ「ローラン・デルモント」(プロヴァンス地方)、レストラン「ラ・フォンテーヌ・オ・ペール」(ブルターニュ地方)、ショコラトゥリー「デュラン」、パティスリー「ル・ダニエル」等の『MOF(フランス国家最優秀職人章)』を持つシェフの星付きのレストランにおいて経験を積まれました。
2004年に帰国後は、「パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウ(PATISSERIE DU CHEF FUJIU)」でスーシェフとして、2017年には、シェフパティシエとして「パティスリー・ポール・サンセール」を立ち上げられました。
そして、2019年1月9日に、「パティスリーホソコシ(Patisserie Hosokoshi)」を開店されました。
お店へのアクセスについて
最寄駅はJR中央総武線「西荻窪駅」となっています。
「西荻窪駅」の南口を出て、目の前の通りを右方向に進みます。
その通りの一筋目を左に曲がります。
曲がった後はそのまま進み、突当りを左に曲がり、神明通りに入ります。
そのあとはそのまま進み、西荻南二丁目、西荻児童館前の交差点を通り過ぎ、今野歯科医院の先にお店があります。
徒歩で駅から約10分ほどかかりますね。
お店の住所、営業時間、定休日、公式メディアなどについて
店名:パティスリーホソコシ(Patisserie Hosokoshi)
住所:東京都杉並区西荻南1-16-19
営業時間:11:00~19:00
定休日:火曜日、第1・3水曜日、不定休(公式HPにて要確認)
電話番号:03-5344-9782
地図:https://g.page/patisseriehosokoshi?share
公式HP:https://patisserie-hosokoshi.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/patisserie_hosokoshi/
「パティスリーホソコシ(Patisserie Hosokoshi)」さんは激戦区になりつつある西荻窪で注目のパティスリー
海外のコンクールで優勝された「細越 誠」シェフが作り出すお菓子は様々な素材を使ったどれも見た目が美しくまた、美味しいもので、これからさらに人気店になりそうな洋菓子店。
お近くに行かれた際には、是非、訪れてくださいね!