近年の高級食パンブームもそろそろ落ち着くかなと思いきや、毎月のように食パンのみを販売する専門店が全国各地でオープンしています。
まだまだ、落ち着く気配がないように感じますね。
そこで、『パンシェルジュ』の資格を持つ私が食べて美味しい!、これは是非食べてもらいたいという食パンを東京都内に絞って紹介したいと思います。
パンのペリカン
食パン専門店は、近年になってブームとなったことから、比較的最近オープンしたお店が多いと思われがちですが、昔からある老舗も存在感を放っています。
こちら「パンのペリカン」さんは1942年(昭和17年)に創業したお店で、朝8時の開店直後から連日お店のパンを求める人で行列ができています。
お店で扱うのは、食パンとロールパンのみ
店内に並ぶ商品は、食パンとロールパンの2つのみというシンプルなラインナップです。
パンのラインナップを増やさないのには理由があるそうで、それは先代の「渡辺 多夫」さんが戦後、浅草にパン屋が続々と増えていくのを見て、「同じエリアに店を構える者同志で競い合いたくはない」という気持ちが芽生えたからです。
そして、他店のようにパンの種類を増やすのではなく、喫茶店やホテルに卸すのを中心に、食パン、ロールパンだけに絞り、ほかの追随を許さない存在になろうと決めたそうです。
食パンのサイズと値段は以下の通りです。
・3斤 1,300 円(税込)
・2斤 860 円(税込)
・1.5斤 650 円(税込)
・1斤 430 円(税込)
・山型 1,100円(税込)
・山型半 550円(税込)
ロールパンの個数と値段は以下の通りです。
・小ロール(10ヶ入) 680円(税込)
・中ロール(5ヶ入) 520円(税込)
・中丸(5ヶ入) 550円(税込)ハンバーガー用のようなパン。のびやかに空気を抱き込んで、ふわっとした食感です。
・ドック(5ヶ入) 550円(税込)コッペパンなパン。ロールの中では一番ふんわりしてる食感です。
食パン(1.5斤)
食パンに使用している素材は小麦粉、塩、バター、砂糖、イースト、水のみで、小麦粉の種類は昔のままでつくられています。
季節やその日の天候によって、素材の配合を調整することで、「いつもと変わらぬ味」が守られているとのことで、その努力に脱帽です。
値段も1.5欣で、650円(税込)と一般的な高級生食パン専門店のパンと比較しても安いですね。
まずはそのままでいただきました。
リッチなパンと比べて、バターや砂糖の使用量が少ないみたいで、これぞ食パンといった小麦の風味をしっかりと味わうことができます。
クラストはかなり弾力のあるもので、底の部分も硬さはなく柔らかい印象。
クラムも柔らかく、こちらはしっとりさがメインとなっていました。
次はトーストでいただきました
トーストとすると小麦の香りがより引き立ち、サックリとした食感になってまた違った味わいで楽しむことができますね。
そのため、バターの旨みがまた引き立ってこれまた美味しいです!
「パンのペリカン」さんの食パンの特徴はなんといっても、『小麦、素材の風味を存分に堪能できる』、こと一言に尽きると思います。
お店について
1942年創業のこちらのお店は、浅草周辺に住む人なら知らない人はいないほどの有名店で、食べログの『パン百名店TOKYO2020』に選出されています。
現在は四代目店長である「渡辺 陸」さんがお店を任されています。
お店へのアクセスについて
お店の最寄駅は東京メトロ銀座線「田原町駅」です。
駅の2番出口から徒歩3分のところにあります。
2番出口を出てすぐ寿4丁目交差点を渡り、国際通りを右に曲がります。
そして、国際通りに沿ってそのまま進み、3筋目の手前にお店が見えてきます。
確実に手に入れるには、お取り置きがオススメ!
開店前から並んで手に入れるのは、なかなか難しいよ、という方には前もってお取り置きができますので、これを是非利用してみてくださいね!
その方法は、①店頭にて直接予約する、もしくは②お電話にて予約する、の二通りがあります。
予約は1ヶ月前から取ることが可能で、以下のように受け取りの曜日によって違いがありますので、ご注意ください。
月~金の平日の17:00までに受け取る場合は、受け取り希望日の当日、15:30までに連絡。
土曜、祝日前日の17:00までに受け取る場合は、受け取り希望日の前日、15:30までに連絡。
お店の住所、営業時間、定休日、公式メディアなどについて
店名:パンのペリカン
住所:東京都台東区寿4-7-4
営業時間:8:00~17:00
定休日:日曜日、祝日・特別休業日(夏・年末・年始)
電話番号:03-3841-4686
公式HP:https://www.bakerpelican.com/
地図
「パンのペリカン」さんのパンが食べられるカフェ ペリカンカフェ
このような絶品の食パンをトーストやサンドイッチと様々なテイストで食べられるカフェが「パンのペリカン」さんの近くにあります。
そのお店は「ペリカンカフェ」という名前で、国際通りを蔵前方面へ2筋進んだ歩いて5分ほどのところにあり、「ペリカンのパンをもっと気軽に食べてもらいたい」という思いから、2017年8月にオープンされたそうです。
直営のお店とあって、開店当初からほぼ連日、お客さんが絶えない状況になっています。
なので、満席の場合は店頭のボードに名前と人数を明記して、呼ばれるまで外で待機する形です。
一押しのメニューは、炭焼きトースト 単品で360円(税込)
厚さ3cmの厚切り食パンを炭焼きという通常では味わうことのできないトーストの方法で焼いたトーストが人気で、香ばしい匂いやサクッとした食感が人気です。
またドリンク付きのセット 650円(税込)は、コーヒー(HotかIce)、紅茶(HotかIce)、オレンジジュース、アイスミルクから選べる形になっています。
それ以外にはモーニングメニュー(11:00まで)ですと、
・ハムカツサンド 750円(税込)(お持ち帰り可能)
・ハム目玉焼きトースト 570円(税込)
・フルーツサンド 920円(税込)
・ブレンドコーヒー Hotが470円、Iceが520円(税込)
・ブレンドティー Hotが470円、Iceが520円(税込)
11:00から提供のメニューだとこれらに加えて
・白いチーズトースト 760円(税込)
トーストしたパンにモッツァレラチーズ、フロマージュ・ブラン、パルミジャーノ・レッジャーノ
をかけて焼き上げました。
・黄色いチーズトースト 700円(税込)
チェダーチーズ、ウスターソース、ビール、マスタード、バターをよく混ぜてパテ状にし、食パン
に塗って香ばしく焼きました。
・小豆トースト 540円(税込)
トーストに、丁寧に炊き上げた粒あんをたっぷりのせて、ホイップしたバターをのせ、上からメー
プルシロップをかけました。
を注文できます。
お店の住所、営業時間、定休日、公式メディアなどについて
店名:ペリカンカフェ
住所:東京都台東区寿3-9-11 1階
営業時間:9:00~17:00(L.O.)
定休日: 日曜日・祝日・特別休業日(夏・年末・年始)
電話番号:03-6231-7636
公式HP:https://pelicancafe.jp/
公式Instagram:https://www.instagram.com/asakusapelicancafe/
地図
セントルザベーカリー(CENTRE THE BAKERY)
フランス発の高級パンを販売する「ヴィロン(VIRON)」さんが展開する食パン専門店で、2013年6月に銀座でオープン。
ここのお店では「イートイン」と「テイクアウト」することができ、「イートイン」ではお店で販売されている3種類の食パンを食べ比べることができたり、またそれらを使ったトースト、サンドイッチなどをいただくことができます。
お店で扱う食パンは3種類
・角食パン(国産小麦“ゆめちから”を使用) 864円(税込)
超強力粉と言われる北海道産小麦の「ゆめちから」を使用しており、しっとりかつもっちりとした食感が特徴です。
・プルマン(アメリカ・カナダ産の小麦を使用) 864円(税込)
原材料に北米産の小麦を使用したさっくりかつもっちりとした食感が特徴です。
・イギリスパン(北米産の小麦粉を使用) 756円(税込)
原材料に北米産の小麦粉を使用し、36時間低温発酵させて作られた山型の食パンです。
こちらは「VIRON」の大人気バゲットで使用されているレトロドール粉を配合しているそうです。
2020年4月30日現在、コロナウイルスの影響により、お店の営業などについてはインスタグラムの投稿のようになっています。
販売商品は角食パンのみで、営業時間は11:00〜18:00(売り切れ次第閉店)です。
角食パン
店員さんから食パンの入った袋を受け取るとずしりと重く、生地が密に詰まっているのがよくわかります。
焼きたてがそのまま提供されるので、紙袋に入っていて上の蓋されておらず、ほんのりと熱を持って暖かったですね!!
「冷めてからビニール袋に移して、劣化しないようにしてください」との説明書きがありました。
【そのまま焼かず】に食べられる「角食パン」ということで、そのままいただきました。
クラストをちぎってみますと、食パン特有のパサパサ感や底面部分の粉がポロポロとこぼれることもなく上質感が伝わってきます。
一般的な生食パンと比較して少し固めで、食感も同様に固めです。
そのため、咀嚼しないといけないので、小麦の風味を存分に味わうことができました。
次にクラムを食べてみると、しっとりで、小麦の香ばしさも感じることができ、非常にキメの細かいパンで、ほんのりとした甘味がやってきました。
こちらのお店の食パンは原料の小麦にこだわっておられ、どちらかというと甘味は抑え目です。
『小麦のちから』を引き出した「素朴な食パン」だという印象で、『純粋に小麦の香りを味わいたい』という方には是非おすすめです!
お店について
お店を手がける「ヴィロン(VIRON)」さんは、「西川 隆博」さんが社長をされている ル・スティル社が運営しています。
ちなみに「西川 隆博」社長は、関西の方ならご存知かもしれないですが、給食のパンや小売店でパンを販売されている「ニシカワパン」(兵庫・加古川)の3代目にあたります。
2001年11月に渡仏し、パリ中の美味しいといわれるパンを100軒以上食べ歩き、その中で『レトロドール』という小麦粉で、作られたバゲットに巡り合われました。
それがきっかけとなり、2003年、日本でその味を極めようとフランスパン専門店「ブーランジュリー・パティスリー・ブラッスリー ヴィロン(VIRON)」を東京・渋谷に、2006年に丸の内に2号店オープンされました。
お店へのアクセスについて
最寄駅は、東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」またはJR各線も乗り入れる「有楽町駅」です。
「銀座一丁目駅」だと3番出口を出て、外掘通りを鍛冶橋交差点方面へ向かって進み、一筋目を右に曲がったすぐの東京高速道路の高架下です。
この写真は2018年に撮影したものです。
お店の住所、営業時間、定休日、公式メディアなどについて
店名:セントルザベーカリー(CENTRE THE BAKERY)
住所:東京都中央区銀座1-2-1 紺屋ビル1F
営業時間:10:00~18:00
定休日:公式インスタグラムを参照
電話番号:03-3567-3106、食パン販売は03-3562-1016
公式Instagram:https://www.instagram.com/centre_the_bakery/
地図
セントルザベーカリー(CENTRE THE BAKERY)青山店
こちらは、「セントルザベーカリー(CENTRE THE BAKERY)」さんのテイクアウト専門店という形で2018年11月にオープンした二号店です。
角食パン
食パンはトーストしないで、「そのまま食べる」のがお勧めとのことで、まず、クラストをちぎってみますと、食パン特有のパサパサ感や底面部分の粉がポロポロとこぼれることないです。
一般的な生食パンと比較して少し固め、食感も同様に固めです。
その分、小麦の風味を存分に味わうことができました。
次にクラムを食べてみると、しっとりで、小麦の香ばしさも感じることができ、非常にキメの細かいパンで、ほんのりとした甘味がやってきました。
次はスチームオーブンを購入したので、トーストしてみます。
トーストすることで、クラストはサクカリッと、クラムについてはモチモチ感が増して、トーストしても美味しくなっており、これはオススメです。
こちらのお店の食パンは原料の小麦にこだわっておられ、どちらかというと甘味は抑え目です。
『小麦のちから』を引き出した「素朴な食パン」だという印象で、『純粋に小麦の香りを味わいたい』という方には是非おすすめです!
銀座のお店のとの違い
銀座にあるお店との違いについて、こちらはカフェスペースやサンドイッチ等のテイクアウトメニューは無く食パンのみの販売となっています。
また、知名度としては、まだオープンして日が浅いということもあって、銀座店と比べても比較的あまり並ばずに購入することができるので、穴場と言えますね。
お店へのアクセスについて
最寄駅は東京メトロ銀座線、千代田線、半蔵門線「表参道駅」です。
駅のB2出口を出て、国道246号線を渋谷方面に向かって進み、青山学院大学の向かい、国連大学の隣にお店があります。
お店の外観写真はオープンして間もない2018年11月に撮ったものです。
お店の住所、営業時間、定休日、公式メディアなどについて
店名:セントルザベーカリー(CENTRE THE BAKERY)青山店
住所:東京都渋谷区神宮前5丁目52−2 青山オーバルビル1F
営業時間:10:00~19:00
定休日:不定休(公式インスタグラムを参照)
電話番号:03-6451-1067
公式Instagram:https://www.instagram.com/centre_the_bakery/
地図
パンヤ アシヤ(PANYA ASHIYA) 駒沢店
店名の「パンヤ アシヤ(PANYA ASHIYA)」からわかるように兵庫・芦屋に本店を構える食パン専門店です。
ここ「駒沢店」は2017年11月、関東に初進出した店舗です。
ちなみに、2018年3月19日(月)放送の【寺門ジモンの取材拒否の店】で紹介されていました。
お店で扱うのは食パンのみで2種類です
食パン専門店ということで、扱うのは2種類の食パンでサイズは1.5斤のみとなっています。
・セレクト(1.5斤) 650円(税別)
「耳まで柔らかい」がコンセプトの食パンです。食感にこだわって、毎日焼き上げられています。
サンドイッチやシチュー、グラタンなど、お料理とも良く合います。
・プレミアム(1.5斤) 750円(税別)
ほんのり優しい甘さとバターの香りが口に広がる食パンです。フレンチトーストなどにしていただくと、より甘さが引き立ちます。
原材料には、小麦粉、生クリーム、バター、砂糖、ママース塩、水を用いており、完全無添加です。
また、卵は一切使用していないですので、卵アレルギーの方でも安心して食べられます。
プレミアム(1.5斤)
食パンの表面を少し抑えてみるとやや弾力があって、指を離し、しばらくすると戻ってくることから、これだけでもふんわりとした食パンであることがわかります。
まず、クラストをちぎってみますと、食パン特有のパサパサ感、底面部分の粉がポロポロとこぼれることもなく、柔らかい食感になっていました。
次にクラムを食べてみると、しっとりモチモチで、ほんのりとクリームの風味や甘さのあるリッチな風味。
同時に小麦の香ばしさも感じることができ、そのままで何もつけずに最後までいただきました!
3分の1を購入した日にいただき、残りは冷凍にして後日、自然解凍して食べたのですが、市販の食パンだとクラストが固くなって、クラムがパサつき、トーストしないと食べることができない状態になるのにしっとりもちもちの食感が保たれていた、これにはとても驚きました!!
お店について
先述のとおり、本店は兵庫・芦屋にあり、「駒沢店」以外に都内ですと「尾山台店」、「玉川高島屋店」、「都営神保町駅店」があります。
以下の6つのこだわりを持って食パンづくりをされています。
1.上質な原材料
厳選した小麦粉をブレンドし、それに合う最適なバター、生クリームを使用。
2.低温長時間熟成
前日から15時間程度生地を寝かせる低温長時間熟製法を採用。
3.ミキシング
ベストなタイミングで熟成させた元生地に、最高の原材料を合わせています。
4.成型
熟成後の繊細な生地を、一つ一つ丁寧に形成し、型詰め。
5.焼成
焼き上げの温度と時間のベストなタイミングで丁寧にじっくりと焼き上げています。
6.やわらかな食感
卵は一切使用せず、しっとり、ふんわりと焼き上げた高級な味わいを味わえます。
お店へのアクセスについて
最寄駅は東急田園都市線「駒沢大学駅」です。
駅から駒沢大学の正門前を通り過ぎ、駒沢オリンピック公園通りの向かい側にお店があります。
公式HPからお取り寄せが可能です
上記のお取り寄せフォームに記入して、このページに記載されている通りに手順を踏んで購入します。
なお、お取り寄せには以下のようないくつかの注意点があります。
・発送は1本から受け賜りますが配送料、梱包代金が必要になります。
・発送は1度に合計12本まで可能です。12本以上必要な場合はお問い合わせください。
お店の住所、営業時間、定休日、公式メディアなどについて
店名:パンヤ芦屋(PANYA ASHIYA) 駒沢店
住所:東京都世田谷区駒沢4-11-12 パークハウス1F
営業時間:10:00~18:00
電話番号:03-6450-7173
公式HP:https://www.panya-ashiya.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/panya_ashiya/
公式Facebook:https://www.facebook.com/panya.ashiya/
地図
※お店情報やメニューなどは、当ブログ掲載時のものです。
ご不明な点はお店へご確認いただけますようお願いいたします。
なお、ブログ掲載の画像の無断使用は固くお断りさせていただいております。
※当ブログの情報に誤りがある場合、お手数ですがお声かけいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。