和歌山にほかでは食べたことのないパン特徴のあるパンを焼く職人のお店があります。
ギャラリーのような空間に並ぶパンの種類は多くなく、昼過ぎには完売することもあるという。
どんなパンなのか知りたくて、今回お取り寄せをしてしました。
お取り寄せしたパン
今回は春先に注文を行ったので、「春いちご」といった春ならではのパンが入っていました。
夏には、マンゴー、もも、パパイヤとホワイトチョコが入った「マンゴーtoもも」、ミントが効いた「メロンパフェ」、オレンジ、パパイヤ、パイン、ココナッツを使った「とろぴかる」などなど、フルーツたっぷりの涼やかな風味のものがラインナップ。
秋には、アールグレイを使った「紅茶」や、ほうじ茶の「オタム」といった具合に、『季節毎に様々なパン』が並ぶのが特徴です。
春いちご
いちご果汁を使った生地にホワイトチョコレート、杏子、クランベリーをたっぷりと練り込んだ色彩鮮やかな春限定のパンです。
杏子の黄色、ホワイトチョコレートの白、クランベリーの赤紫色、そしていちご生地の赤色とビビットな色合いがとてもインパクトありますね!!
お店のパンの特徴である『高加水生地』により、水分をたっぷりと含みとてもしっとりとして、咀嚼により口の中にいちごの甘味がふわっと広がってきます。
杏子は実がまるごと入っており、果肉のジューシーな食感をダイレクトに味わえ、クランベリーの甘酸っぱさとともにフルーティさを味わうことができます。
そこに優しい甘みのホワイトチョコレートがパン全体をまとめあげており、食べていてとても楽しい気分にさせてくれるパンでした!
通年販売して欲しいパンだと思いました。
たわわ
7種類の小麦、4種類の酵母を組み合わせたお店を象徴する『高加水生地』に無花果、胡桃、オレンジ、レーズンを入れたパン。
お値段は1/2サイズが1,94円、1/4サイズが747円となっています。
高加水生地は、水分を多く含み、もちゅもちゅの食感でお餅のようです。
プチプチの食感が楽しい無花果、爽やか風味のオレンジの酸味に、香ばしい風味の胡桃いずれもたっぷりと入っていて、それぞれを十分に堪能できるのが嬉しいですね。
フルーツの風味や食感を余すことなく味わえ、高加水の良さを実感できる贅沢なパンでした!!
胡桃とはちみつ
適度にしっとり、もっちりとしたテギト生地にはちみつの風味を効かせ、胡桃をたっぷりと入れた高加水パン。
お値段はwholeサイズが1,086円、1/2サイズが543円となっています。
はちみつのほんのりとした香りが美味しそうです!
ルヴァン種が良い仕事をしてくれいて、水分たっぷりのしっとり感が際立ちます。
そこに胡桃の風味を引き立てる微かな酸味がアクセントに。
また、同時にはちみつの滋味深い甘さもいいですね!!
嬉しいのは胡桃がたっぷりとはいっていることから。
そのため香りが存分にしっかりと味わうことができ、胡桃パンが好きな方には食べて欲しいパンです。
チョコ!!
高加水生地にチョコチップをたっぷりと入れたチョコ好きにはたまらないパンです。
生地の食感はお馴染みのしっとり、もちゅもちゅ。
チョコチップはカカオのビターな味わいの主張が強めです。
チョコレート好きには満足のパンですね!
ただ、一点気になったのは、生地の酸味です。
これは他のパンと異なり、チョコレートチップの邪魔をしているではないかと思われ、個人的にはこのパンには合わないかなと感じました。
こしあんバター
高加水生地にこしあんとバターを挟み込んだパンです。
小豆の食感がほどよく残るこしあんは甘味がしっかりめになっています。
厚みのあるバターは塩っけのないもので、乳脂肪分のコクが深く、こしあんの甘みがより際立っていました。
そこにクラストに弾力のある生地の少しの酸味がアクセントになっていて、普通のあんバターとは違ったものになっており、あんバターを愛する方は一度味わってみてください!
お角
卵、はちみつ不使用の小麦本来の風味を純粋に味わえる食パン。
お取り寄せをしたため、サイズがどれくらいになるのか不明ですが、HPに記載されているお値段は598円です。
蜂の巣のような、スポンジのようなクラム。
断面をカットすると蜂の巣のようなクラムを姿を現してきます。
その食感はスポンジのようにふんわりで、バター感、小麦の旨味、発酵の香りがひとかたまりになって幸福感に包まれます。
クラストはミルクキャラメルのような甘味があるのが特徴で、クラムと一体化してかのようにもっちりとしています。
雑味のない味わいで、小麦の風味が主役になっていて、パン好きの方なら心の底からこの食パンを楽しめるかと思います!
瑞々しい
加水率120%超のしっとりもちもち感が特徴の食事パンでオリーブオイルがプラス。
お値段は240円です。
手に取った瞬間、その柔らかさに驚きました!
「瑞々しい」というパンの名前のとおり、水分を多く含み、しっとり。
まさに『瑞々しい』です。
それは小麦の風味そのもの。
例えるならチャバッタに近く、パスタやアヒージョなど色々な料理に合わせられそうなパンだと感じました。
お店について
お店の店主は「なかむら たかし」さん。
「なかむら」さんが高校生の時『焼きたて!!ジャぱん』という漫画を読んでパンに興味を持ち、自分で作ってみたのだそうです。
そのパンを友人が食べて喜んでくれたのがうれしくて、パンを勉強したいと思われ、大阪の製パン学校に進学されました。
卒業され、パン屋で修業すること3年が経ち、実家へ戻り、パンを焼いてイベントやギャラリーでの販売を始めると、じわじわ人気に。
2016年4月、和歌山市内に「名前のないパン屋」をオープン。
看板もなく、現代アートのオブジェのようなパンの陳列もパン好きの間で話題に。
その後、2017年11月、工房を備えた現在の店舗に移転オープン。
店名の「サンエフティ(3ft)」の由来は、名前のない店として3階(3f)からスタートし、次の店になったので、次に進むという意味を込めて、startの頭文字Sのアルファベットの次であるTをプラスしたそうです。
パンは日本の豊かな風土が育んだ小麦と、数種類の酵母を組み合わせて焼き上げ
小麦粉は北海道や埼玉県、滋賀県産といった国産のものをブレンドして使用。
また、その小麦や塩、水に合わせて使う酵母は、酸味の出ない、レーズン、ヨーグルト、ルヴァンの他、すぐ近くの味噌屋で扱う生麹から起こしたもの。
たっぷり加水した小麦粉に最小限の酵母を加えて練り上げ、常温で長時間発酵し、毎日焼き上げられたパンは高加水でしっとり。
お店へのアクセス
最寄駅はJR「和歌山駅」です。
駅からバスに乗り、堀止バス停で下車します。
そこから大きな堀止交差点の南西角のビルにお店があります。
パンはオンラインショップで購入可能
以前はインスタグラムのDMから通販の受付をされていたのですが、上記の投稿にあるように、現在はオンラインストアで購入する流れになっています。
注意点としては、
・常時購入はできません。
・Instagramにて募集のお知らせを行います。
・お支払い方法なのですがクレジットカード決済
・オンラインストアへはプロフィールからjumpできます。
簡潔にご購入いただけるため、事前の会員登録がおすすめです!
2020年夏に東京、清澄白河に移転予定
インスタグラムの投稿にあるように、2020年の8月に和歌山のお店を一旦、閉店され、東京の清澄白河に移転される予定です。
その後、現在のお店は9から10月にベーグル中心のお店にリニューアル。(「なかむら」さんの思いつきで変わる可能性あり)
今後、「なかむら」さんのユニークな思考からどんなパンや試みが飛び出すのか考えるだけでワクワクしますね!
お店の住所、営業時間、定休日、公式メディアなどについて
店名:サンエフティ(3ft)
住所:和歌山市堀止西2-1-1
営業時間:9:30〜15:00 (無くなり次第終了)
定休日:毎週月、火、木
電話番号:
公式Instagram:https://www.instagram.com/3ft.official/?hl=ja
公式Facebook:https://www.facebook.com/3ft-1283117088459481/
地図
※お店情報やメニューなどは、当ブログ掲載時のものです。
ご不明な点はお店へご確認いただけますようお願いいたします。
なお、ブログ掲載の画像の無断使用は固くお断りさせていただいております。
※当ブログの情報に誤りがある場合、お手数ですがお声かけいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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